【続編】長男のカゴ
キスしてもキスしても。



今から離れる1ヶ月を考えると全然足りない…。



「あたしも行くぅ…」

「学祭頑張れよ?遠足は一緒に行けるから。ちゃんと電話する」

「ヤダってばぁ!!あたしっ学校やめるっ…」

「怜っ!!俺のこと信じて?ちゃんと怜のこと守れるようになるから」



抱きついて離れない。



こんなに泣いてる怜は初めてだ…。



疑ってしまったことをものすごく後悔してる。



「時間だから。8時半には出ねぇと…」

「善…あのっね?黙って…られないから…言うけど…」



泣きながら怜が言った言葉に耳を疑った。



『雪村君は善のお兄ちゃんかもしれない』



雷の他に俺に兄弟が…?



雪村が…俺の兄貴…?



一瞬頭が真っ白になった。



だけど信じたくない事実に現実から逃げたい気持ち。



それが強くて…。



「そんなこと…あるわけねぇじゃん?じゃあ俺行くから」



そう言って部屋を出ようとした。



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