【続編】長男のカゴ
エミとソファーに座って少しだけ落ち着いた。



「今みたいな事態を予測したんじゃないかしら」

「えっ?」

「盗聴されてるなら、逆にあの男を騙すつもりじゃない?」

「逆手に取ったって意味?」

「そうじゃないかしら…。あの藤間善がそんな冷たい言い方するなんて考えれないもの」

「期待してもいいのかな…」

「わからないわね。彼が帰ってくるまで待つしか…」



やっぱりあたし、エミが好きだ…。



話聞いてもらってよかった…。



「ありがとう、エミ」

「落ち着いたみたいね。取り乱しすぎよ」

「だって善と別れるなんて…イヤなんだもんっ…」

「とにかく今は別れてることになってた方が好都合ってことだわ」



そうかもしれない…。



雪村君があたしに構うのは…あたしが善の彼女だからだし…。



うん、やっぱりこのままの方がイイんだよね。



好きで待ってるから…。



善が帰ってきたらちゃんと話し合えるよね?



そう信じててもいいよね…?



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