【続編】長男のカゴ
部屋を出てった善を見届けてからクッションをドアに投げた。



弁当なんて作ってやんない。



もう好きにすればいい。



あのコと…楽しくやればいい!!



それから善とは話もしないまま冷戦が続き、週末が来てしまった。



窓から見えたのは、学園を出て行く善の姿。



あんなヤツ…知らないんだ…。



「鈍感ですね、藤間様は」

「前からです」

「藤間様が悪いのは周りはほとんど気づいてるんですが…」



マックや古谷も気がついている。



あたしが善に怒ってる理由を。



本人はどこまで鈍感なのかわからないけど、全く自分が悪いとは思ってないらしい。



「渡部、アレをバカって言うのよ」

「エミっていつも正論」

「当たり前よ。常識人ですもの」

「渡部さんですら気づいてんのに!!」



言ってしまうのは簡単だ。



だけど…できることなら気づいて欲しい…。



善が逆の立場なら…どんな気持ちになる?



あたしが他の男の人と仲良くしたら…イヤじゃないの?



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