ロサは侍女になることにした
大男は、どさりと崩れるように倒れた。
ロサは刀を鞘に収め、倒れていた少女に駆け寄り、様子を見た。肩の付け根の近くに黒みがかった血が噴き出していた。

「(こんな子になんて酷いことを……弾が筋肉に入り込んでいる!脈は…あるが弱いか)」

ロサは服を破き、それで少女の肩を止血させると、軽々と持ち上げて急いで医者を探した。

ロサは声を張り上げ、街を駆け回って医者を探した。
「医者!!どこかに医者は居ませんか!?」

「どうしました?」
ロサの声に応えるように白衣を着た老人が現れた。
「この子を…助けてください!!危ないんです!!」
息を切らしながら、少女を見せた。

そのとたん老人は偏見を持つような目で少女を見た。
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