ドライガール
「青い鳥って知ってる?」

「最後に鳥が逃げちゃう話しだよね」

「そう、よく原作知ってるな、原作では家にいた青い鳥も結局逃げてどこかへ行ってしまうところで終わる」

「幸せなんてどこにもないのかな」

私はベッドにもぐり込んだ。

「あるのは絶望だけなの?」

「違う、人間には青い鳥が必要だ。だから作らなければいけない。愛、希望、幸せを」

陶冶はまたベッドにもぐり込んだ。

長い沈黙だけが部屋の中にあった。

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