【短編】片思い



だめ、泣いたら……




床が涙で濡れる。




涙、止まれ─────










最近のあたしは、いつもこうだ。









すきなひとを


陽太を想っては、









涙をこぼす。








家族の前でも友達の前でも、




美穂や陽太の前でも─────








そのとき教室のドアが
ガラッと開いて、






やってきたのは







君、でした─────








< 5 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop