いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)
*3*


和泉の手の方を見ると、確かにビニール袋がカサ、と小さく音を立てていた。


何なんだその無駄な行動力。




「待て。まだ他の3人は呼ぶな。」



和泉の部屋は俺の今の部屋より汚い自信があるけど、他の3人と比べたら絶対汚い気がする。


「大丈夫♪テーブルにこれ置いてくだけだから!」


「あ、そ……。」

そう言いながら、ビニール袋の中身を凝視する。


「…って待て!それアイス入ってるぞ!?冷凍庫に移せ!!」


「あ、マジ??じゃ、遠慮なくー。」



そう言って、袋ごと冷凍庫に移そうとする。


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