今度はあなたからプロポーズして









留美はこういった場合、
大抵先に家に帰っている。



あの場で待ち続けるなど
あった試しがない。




仮に、待っていたとして
遅れた理由を訊かれても
行った先で高校の同級生に
会ったと言うのは
まず信用することはないだろう。




「同級生」と食事するだけなら、
余計な疑念を招くこともないか




と恭一は勝手にも自分に都合よく
この場を正当化した。






(到底、留美が
理解してくれる話じゃないしな)






せめて時間が掛かってるとだけ
メールしようと打ち込んでると
奈々子が店に入ってきた。




自分を探してる素振りに、
恭一はメールを打つのを止めて、
手を上げた。





奈々子はすぐに恭一に気づくと、





「ごめんね…店すぐわかった?」





と言いながら、席についた。








< 100 / 202 >

この作品をシェア

pagetop