今度はあなたからプロポーズして
(あたし、焦ってるのかなぁ…)
(今のままでもう少し過ごしても
いいのかも?…)
留美は
最近マンネリ化している二人に
漠然とした焦りを感じていた。
このままでいいのだろうか、と…
恋愛の倦怠期は4年周期だと
雑誌の記事にも書いてあったし…
何より約束もないまま交際を続けるのは
自ずと彼にすがっているみたいで
留美には堪えがたかった。
そこで何か刺激を与えなければと
漠然と不安に煽られていたのだが
適齢期の女がする想像と言えば
やはり結婚に繋がる道しかなく
優柔不断な恭一の「言葉」を待つよりは
だったら私からしたほうが近道ではと
思い悩んだあげく、
そう決心していたのだ。