ヒメル
夜の空
神様は天。
天より使わされたものは天使。

ある日、ある時、ある天使は何故かわからないが悪いことをした。

犯した罪で翼の羽根は抜け落ち、飛べなくなった。

空を愛した天使は、飛びたくて更に悪に身を染めた。

抜け落ちた骨だけのところから皮が張り伸びてきた。

天使は飛べるようになった。代償に心が荒れた。
ますます悪に身を染めた。

天使はそれから悪魔に成り果てる。悪い魔方を使う悪魔になった。

空を愛するが為に…。

神様は天。
「それほど空を愛するなら…。」

罪は許されない罪。

それでも神様はその天使を愛していた。

「夜の空」を与えた。

昼の太陽…。夜の月…。

その悪魔は空を飛ぶこと…。天を、太陽を愛する為に月を天に重ねて…。
今日も「夜の空」を飛ぶ。

< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop