ラブ★シックネス
ヘラヘラした笑顔。
馴れ馴れしい呼び方。
いつもと同じ、はずなんだけど。
なんだかいつもと同じじゃないように聞こえたあたしは、なんとなく緊張してしまう。
『…っ何?』
歯切れが悪い、返事だった。
いつも通りの態度を装ってみたものも、どこか気持ち悪くて。
表すならば、糸が絡まりに絡まった感じ。
でもそれは、恋の苦しさとか、そんな甘苦いものとは違う。
「――少女漫画みたいに、モテるイケメンと付き合えたらどうする?」
…あぁ、なんで。
なんでアイツは、こんなことを聞くんだ。