ラブ★シックネス



あたしはまだ一個も食べてないのに、既に半分になってしまったたこ焼きを、呆然と見つめる。



本当にアイツには、自重というものを学んでいただきたい。



「…隙あり!」

『…っあぁ!』




―…アイツとのデートが始まって、1時間。


だけどデートというのは、名ばかりで。
実際は、ただアイツの世話をしてるだけのようなもの。



普段と、何も変わらない。


態度も、声も、雰囲気も。


飲食店だってただのフードコートだし、服装もTシャツにショーパンと、手抜きな感じだ。


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