社長の溺愛



その青年とは



「初めまして、宮下遼です」


とご丁寧に自己紹介をした


もちろん秋也に



「…………」


秋也はチラッとだけ一瞥するとあとは無反応だった


「社長に頼まれたとうり来ましたよ」


「ありがとさん」



そう、幸弘に頼まれて呼んだ男とは遼のことだ、しかし遼は俺には話しかけてるはずなのに何故か幸弘が返事をする



「あいつはSPつけまくってるからな~、遼がいれば簡単に家に入れる」


ぽんぽんと遼の肩に手を置く幸弘


そうか…そのための遼だったのか


一度腕時計を確認すると幸弘はニヤリと笑って呟いた



「みんな揃ったし行きますか、お姫様救出に」


それに各自返事をしたところで

「はい」


「…………」


「あぁ」




宮下吉雄の別荘に向かう



早く抱き締めてあげたい…



翼…待ってろよ…





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