社長の溺愛



業務用の綺麗な笑顔を浮かべて立ち上がる彩加は、最近さらにスカートの丈が気になる



ヒールを器用にコツコツと響かせたのを確認して、なかなか入ってこない仔猫ちゃんを呼び寄せる



「翼、早くおいで」



座りながらドアに目を向ければひょこっと現れる



「失礼しました、また後程」



丁寧に頭を下げる彩加と入れ違うようにして二人が入ってくる


バタン……



両手を広げて抱き止める体勢を万全に整えれば、ちょこちょこと早歩きで寄ってくる



可愛い………



天使だ…もう天使だこの子は…



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