hb-ふたりで描いた笑顔-
空似
どうしても、自分の目で確かめないと気が済まない。
叔母は老婆に聞いた時間に合わせて、ひとり駅に来ていた。
<本当に姉さんがいるの?>
今日も同じ時間に来るとは限らない。それはわかっていた。それでも待つ事にした。
幸男が昨日帰ってきた時間から考えると、この時間で間違いないはずだ。改札からは人が溢れ出てくる。似た背格好の人を見つけては、一喜一憂した。
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