また明日
「永久っ!彼女居た事無いって!!」
「居た事ないよ!!」
「私でしょ!」
「だから誰だよお前!」
永久はそう言うと倒れてしまった。
「永久っ!!」
「先生!!」
永久は運ばれた。
その日は戻ってこなかった。

永久…
あの時
私本当に
本当に
すごくすごく
不安だったんだよ?
永久がいっちゃうから
アノ人誰なの?
あのひと永久の何なの?
いろいろ聞きたいこととか
いろいろ言いたい事とか
あったんだけど
聞けなかった。
永久が居なくて
寂しい夜だった
今までで一番
寂しい夜だった。
私には
永久が
必要なんだ……

「由亜っ!」
永久の声…
永久の顔…
永久っ!
「永久おかえり!」
「由亜、心配かけてごめん。」
「んーん。大丈夫。」
私はウソを付いた。
永久を安心させるために。
「永久、大丈夫なの?」
「うん……」
「どうしたの?」
嫌な予感がした。
「俺……」
「どうしたの?」
「アノ人俺の元カノだった。」
「えっ?」
「俺、1回記憶喪失ってやつになってたんだ。」
永久はエピソード記憶障害ってやつで、
思い出を忘れたらしい。
アノ人は
本当に
永久の……?
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