部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

皆で、佐紀の寝顔を見ながら、


歩美「よっぽど、疲れてたんだろうね」


雅美「キャプテンは、気を使うからね」


梨沙「サキは、頑張り過ぎるんだよ」


桃子「だよねぇ。“エッ、何でここまで”
   って思う時、あるもん」


友理「みんなで、
   気ぃ使わせんように、せな」


雅美「気を使わせる人が、いるからねぇ」


友理「誰やの、それ」


皆が、友理を見た。


友理「えっ、ウチ? ウチ、ちゃうでぇ」


友理は、慌てて、手を横に振った。

しかし、


友理「いや、そうかも」


と、神妙に言い直した。



梨沙「とりま、みんなでサキを、
   フォローして行こうよ」


華子「そうですわね」


梨沙は、ガッツ・ポーズをした。


  「よっし」


全員、


  「よっし」


友理「しぃーーー。
   せっかく、気持ち良う、寝てんやから、
   起こしたら、アカンでぇ」


桃子は、うなずきながら、小声で、


  「さっ、マンガ、マンガ」


そして皆、読書の時間に、戻って行った。



皆が寝るまでの間に、
佐紀の目が覚める事は、一度も無かった。

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