部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
ベンチに戻って来た華子は、
「いい気味ですわ」
と言うと、雅美が、
「だよね。
あの“あっ”と言う声を聞くと、
胸がスゥーっとするよ」
双海ベンチからは、コーチの怒鳴り声が、
聞こえて来た。
三田は、
「向こうも、次は、
オープン・スタンスで来るだろう。
対策は、わかっているな?」
「はいっ」
「よしっ、もうしばらくは、
このままで行く。
付け入る隙を、与えるなよ」
「はいっ」
佐紀が、声をかけようとすると、華子が、
「思ってた通りでしたわね」
「そうだね。でも、油断は禁物だよ」
「わかってますわ」
佐紀と華子は、茅島の試合を観ている時、
反対コートの双海の試合も見て、
対策を、話し合っていたのだった。
双海ベンチでは、まだ、コーチの怒鳴り声が
していた。
佐紀が、声をかける。
「気合いれて、行くよ。
イチ、ニッ、サン」
「ファイ」