部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
三田の言った通り、双海は、
オープン・スタンスに、切り替えて来た。
甲陽は、スクリーンをかけるフリをして、
反対側に、切れ込んだ。
双海ベンチから、コーチの怒鳴り声がする。
双海の対策は、後手後手に回っていた。
オフィシャルのブザーが鳴り、
審判が、笛を吹く。
「ハーフ・タイム」
甲陽、13点の、リード。
皆が、ベンチに帰って来ると、三田は、
全員を集め、佐紀たちを、ベンチに座らせた
三田は、立膝でしゃがみこみ、
「よしっ、
後半は、センター・ラインでの、
ゾーンに、切り替える。
センター・ラインでは、
プレッシャーをかけろよ」
「はいっ」
三田は、佐紀を見て、
「サキ!、行けるか?」
「大丈夫です」
「よし、じゃあ、
始まるまで、休んでろ」
三田は、佐紀の消耗が、少し大きいかなと、
思っていた。
佐紀は、椅子にもたれかかり、
「フゥ~~、押し合うのって、
結構、疲れるね。
ユリ、いつも、こんな事、
やってるんだ」
すると、友理が、
「せやで、ようやと、気付いたか。
ウチはウチで、大変なんや」
桃子が、声をかける。
「ユリっ、偉い!」
友理は、大きく胸を張って、うなずいた。