部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

三田の言った通り、双海は、
オープン・スタンスに、切り替えて来た。

甲陽は、スクリーンをかけるフリをして、
反対側に、切れ込んだ。

双海ベンチから、コーチの怒鳴り声がする。

双海の対策は、後手後手に回っていた。



オフィシャルのブザーが鳴り、
審判が、笛を吹く。


  「ハーフ・タイム」


甲陽、13点の、リード。



皆が、ベンチに帰って来ると、三田は、
全員を集め、佐紀たちを、ベンチに座らせた

三田は、立膝でしゃがみこみ、


  「よしっ、
   後半は、センター・ラインでの、
   ゾーンに、切り替える。

   センター・ラインでは、
   プレッシャーをかけろよ」


  「はいっ」


三田は、佐紀を見て、


  「サキ!、行けるか?」


  「大丈夫です」


  「よし、じゃあ、
   始まるまで、休んでろ」


三田は、佐紀の消耗が、少し大きいかなと、
思っていた。



佐紀は、椅子にもたれかかり、


  「フゥ~~、押し合うのって、
   結構、疲れるね。

   ユリ、いつも、こんな事、
   やってるんだ」


すると、友理が、


  「せやで、ようやと、気付いたか。
   ウチはウチで、大変なんや」


桃子が、声をかける。


  「ユリっ、偉い!」


友理は、大きく胸を張って、うなずいた。

< 195 / 293 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop