部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
今日は、講義の日である。
三田が会議室に入ると、
佐紀たちが、ニコニコしていた。
「おっ、どうした。
嬉しそうじゃないか」
「コーチ、今日、テレビと新聞の、
インタビューを受けました」
雅美が、
「私たち、凄いことをしたんだなって、
思いました」
それを訊いた三田は、
「ちょうど、よかった。
今日は、それについて、話そう」
三田は、椅子に座った。
「確かに、インターハイへ行くって事は
凄いことだ。
なんせ、県の代表なんだからな。
みんな、自分の県には
頑張って欲しいと、思っている。
マスコミも、自分たちの県は、
こんなに素晴らしいんですよと、
書こうとする。
だから、欠点は書かない。
いい所だけを書こうとするんだが、
往々にして、表現がオーバーになる。
悪い事に、書かれた本人が、
それを、信じてしまうんだ。
マスコミの言う事だから、
間違いないだろうってな。
君たちのように、マスコミに、
免疫のない人間は、特にだ。
ここで、慢心が生まれる。
自分たちは素晴らしいと、
思ってしまうんだ。
すると、出来ない事まで、
出来ると、思ってしまう」