部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

タクシーが消えた後も、誰も話さなかった。

しばらくの沈黙の後、


華子「辛いですわね。別れは」


佐紀「チナは、いるよ、ここに」


佐紀は、そっと胸に手を置いた。


友理「せや、それが、仲間やん」


雅美「会おうと思えば、
   いつでも会えるしね」


佐紀「よしっ、チナに会うためにも、
   インターハイに、行くぞー」


梨沙「オー、って、ええっ」


梨沙だけが、盛り上がっていた。

皆は、シラーっとした目で、佐紀を見ている


華子「まあ、目標は、高ければ高いほど、
   いいんでしょうけど」


梨沙「何言ってんの。“諦めたらそこで、
   試合終了ですよ”って、
   安西先生、言ってたじゃん」


歩美「いいセリフだねえ」


佐紀「行くんだよ、絶対、行くんだよっ」


華子「わかりましたわ。
   キャプテンが言うのなら従いますわ」


里香「だねっ」


佐紀「よーし、インターハイに、行くぞー」


  「オーーー」


今度は、全員が、声を上げた。

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