僕等は野良猫








「…またせな、みんな」



そう言って笑う


玖音の姿は


とても…‥かっこよかった




「…玖音」



庵はゆっくりと


玖音に近づく



強く


僕を抱きしめたまま



「……庵‥か?」


「…あぁ」


「…元気そうでよかった」


「…玖音…。あの時、裏切ってごめん」




庵は


優しく笑う玖音に


頭を下げた



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