僕等は野良猫
「柏‥!!」
「ん?あ、舞鬼‥」
俺と雫ちゃんの元に
舞鬼が近寄ってきた
舞鬼は
かなりボロボロで
息切れが凄い
「大丈夫か……2人共」
「大丈夫大丈夫、雫ちゃんがいるから」
「っあ゛!!?」
舞鬼は
小さな溜め息をついた
「……柏より……雫のが強いか‥」
「舞鬼…テメェ何が言いたいっ!!?」
今にも舞鬼に
噛みつきそうな雫ちゃんを
宥めようとした時‥
ある光景が
俺の視界に入った
「…ま‥き?…………お前‥」
「…あ?」
俺は
声が震えた