僕等は野良猫





柏はガクッと


倒れ込もうとしたところを


私はとっさに支えました



「何故‥っ、柏」


「ッハ…ハァハァ‥…親友を、護るのが親友の役目やろ~‥」



柏は無理矢理


いつもの口調で


そう私に言いました



「……ありがとうございます…柏」


「おー。まだ…‥倒れんなよ?艶‥」


「それは…っ、此方の台詞ですっ」



柏は


ニヤッと笑うと


ふらつきながらも


自分の脚で立ちました



「雫ちゃん…」


「なんだ」



柏は雫に


ニカッと笑いました




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