僕等は野良猫


「なんでやろなぁ……浬音は、ある日いきなり来んくなった」


「…柏、もしかして知らないのか?」


「んー?何を?」


「…浬音が‥死んだこと」



庵の言葉に


柏はガバッと


立ち上がった



「‥死んだ?」


「あぁ」


「なに言うとんねん……冗談キツいわぁ‥」



柏は顔を


引きつらせながら


笑った



「冗談じゃねぇよ。浬音は‥玖音を守って死んだ」


「…何でや。何であんないい子が死ぬんや」


「シナリオ‥」


「‥まさか……‥龍雅永久のせいか?」



庵は静かに


頷く
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