僕等は野良猫


「…あの人は‥玖音を守るためってことで、浬音を死なせたんだ」


「浬音は…納得しとったんか?」


「さぁ…‥でも‥浬音は玖音が大好きだったから」



庵は僕を抱き


頭を撫でた



「浬音は‥浬音らしく、生きたと思う」



庵…



僕は庵を見つめた



「庵、お前っていい奴だな」


「…今更かよ」


「ふふっ」



庵と柏は


2人して笑った



その時


僕の心の中で


ある思いが芽生えた



…僕


庵の側にずっといたい
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