僕等は野良猫




「それに。私は一言も『絶対に殺さない』などとは、言っていない」



「‥っ」



「お前が消したんだよ。………舞葵(まき)を」



マキ‥


比奈が


…消した?



比奈は


強く唇を噛んでいた



「にゃ‥、にゃー」




僕は


比奈を


呼ぶように


鳴いた



「‥お前の友達が呼んでいるぞ?」



「………俺は、絶対に許しませんよ」



「ふ‥。好きなだけ言いなさい。薄汚れた野良猫共」




父さんは


またニヤッと


笑った
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