キミ色
電気のついていない教室は、夜に近づく空によって暗くなっていく。
まるで、若菜チャンの心のように、暗さを増していった。
そこに、パタパタと足音が鳴り響いた。
誰かが廊下を走ってくる足音。
そして、その足音は俺達のいる教室の前で止まった。
ガラガラとなるドアを開ける音とともに、若菜チャンは全速力で駆け出し教室を出て行ってしまった。
それと同時に廊下から入って来たのは蓮だった。
すれ違う、蓮と若菜チャン。
微かにに見えた気がした…、若菜チャンの瞳から綺麗な雫が零れたのが…
「…っ待って!!」
咄嗟にそんな声を発しても、もう遅かった。
すでに、若菜チャンは廊下を走り出していた。
「櫂ー、ごめんね、遅くなって!さっきの若菜だよね、どうしたの?…って何あれ?」
蓮は入ってくるなり早口でそう言うと、黒板を見て不思議そうな顔をした。
その蓮の顔に前の黒板に目をやると、黒板に映し出されていた文字は変わっていた。
…若菜チャンっ…!!
咄嗟にさっき蓮が入って来た扉から勢いよく駆け出し、若菜チャンを追いかけていく。
「っ…ちょっと、櫂!!?」
叫んでる蓮の声が背中越しに聴こえてきていた。
でも、今は説明してる時間なんてない…
どこ…?
…っどこ行った!?
嫌な予感がする…
さっきの涙も、あのはちきれそうな文字も…
黒板に映し出された心の叫びも…
まるで、若菜チャンの心のように、暗さを増していった。
そこに、パタパタと足音が鳴り響いた。
誰かが廊下を走ってくる足音。
そして、その足音は俺達のいる教室の前で止まった。
ガラガラとなるドアを開ける音とともに、若菜チャンは全速力で駆け出し教室を出て行ってしまった。
それと同時に廊下から入って来たのは蓮だった。
すれ違う、蓮と若菜チャン。
微かにに見えた気がした…、若菜チャンの瞳から綺麗な雫が零れたのが…
「…っ待って!!」
咄嗟にそんな声を発しても、もう遅かった。
すでに、若菜チャンは廊下を走り出していた。
「櫂ー、ごめんね、遅くなって!さっきの若菜だよね、どうしたの?…って何あれ?」
蓮は入ってくるなり早口でそう言うと、黒板を見て不思議そうな顔をした。
その蓮の顔に前の黒板に目をやると、黒板に映し出されていた文字は変わっていた。
…若菜チャンっ…!!
咄嗟にさっき蓮が入って来た扉から勢いよく駆け出し、若菜チャンを追いかけていく。
「っ…ちょっと、櫂!!?」
叫んでる蓮の声が背中越しに聴こえてきていた。
でも、今は説明してる時間なんてない…
どこ…?
…っどこ行った!?
嫌な予感がする…
さっきの涙も、あのはちきれそうな文字も…
黒板に映し出された心の叫びも…