キミ色
「…もういいよ。俺、やっぱ今日帰るわ、、」
そう言って席を立ち、俺は教室を出た。
時雨には、自分で想い直してほしいから。
時雨、お前は見る相手を間違ってる。
いらいらしている感情が、俺を支配し続ける。
俺は大きい音を鳴らして、廊下を歩いていった。
学校を出て、いつも時雨と溜まっている公園に行った。
1人で誰もいない公園のブランコに座り、ぼんやりと日が落ちるのを待つ。
夕暮れに近づくにつれ、少しずつ親子連れが公園の中に入ってくる。
無邪気に走り回る子供達。
声をあげて笑いながらくだらない事で楽しんでいる。
あんなに楽しそうな顔で…
俺にもこんな時があったのだろうか?
正直言って、あまり記憶にない。
俺は小さい頃から絵を書くのがすきだった。
一番良く書いていたのは鳥の絵だ。
翼を広げて涼しそうに海の上を渡っていく鳥。
俺は鳥になりたかった。
自由に空を飛び回る鳥に。
でも、ある時そんな俺の夢が巣立っていったんだ…。
それは、小4の時だった。
ある1人の女の子が家に来た。
俺の大嫌いなお父さんと俺の知らないお母さんと両手をしっかり繋いで天使のような笑顔を背負いながら。
そう言って席を立ち、俺は教室を出た。
時雨には、自分で想い直してほしいから。
時雨、お前は見る相手を間違ってる。
いらいらしている感情が、俺を支配し続ける。
俺は大きい音を鳴らして、廊下を歩いていった。
学校を出て、いつも時雨と溜まっている公園に行った。
1人で誰もいない公園のブランコに座り、ぼんやりと日が落ちるのを待つ。
夕暮れに近づくにつれ、少しずつ親子連れが公園の中に入ってくる。
無邪気に走り回る子供達。
声をあげて笑いながらくだらない事で楽しんでいる。
あんなに楽しそうな顔で…
俺にもこんな時があったのだろうか?
正直言って、あまり記憶にない。
俺は小さい頃から絵を書くのがすきだった。
一番良く書いていたのは鳥の絵だ。
翼を広げて涼しそうに海の上を渡っていく鳥。
俺は鳥になりたかった。
自由に空を飛び回る鳥に。
でも、ある時そんな俺の夢が巣立っていったんだ…。
それは、小4の時だった。
ある1人の女の子が家に来た。
俺の大嫌いなお父さんと俺の知らないお母さんと両手をしっかり繋いで天使のような笑顔を背負いながら。