キミ色
夕陽が傾き、部屋がオレンジ色に染まり始めた。
窓から差し込む陽射しが、時雨のネックレスに当たりキラリと光っている。
その光りのせいで、時雨の寝顔につられていつの間にか寝てしまっていた目を覚ますと、台所には空羽がいた。
「…空羽?」
完全には起きていない頭を起こしながら小さく呟く。
すると、空羽はすぐにこっちに振り返り、苦笑いを作った。
「あ…、ごめん起こしちゃった?」
「…いや、眩しくて起きた。」
俺はそう言って、立ち上がり冷蔵庫に向かった。
勿論、取り出すのはレモンティーだ。
この甘酸っぱさが俺を起こす魔法みたいに、目覚めさせてくれる。
「はい、コップ。」
当たり前のように差し出してくれる空羽。
完全に行動を見破られていたみたいだ。
少し驚きながらも、お礼を言ってコップに氷を入れていく。
「いつからいたの?」
「ついさっきから、、。でも、びっくりしたよ。帰ってきたら2人とも寝てるんだもん」
時雨に気を遣ってか小声でそう言う空羽は、テキパキと食器を片付けていく。
俺はレモンティーを一口含むと、近くにあった椅子に座った。
あの重たそうな2つに括っている栗色の髪を靡かせながら、空羽はめいっぱい背伸びして食器棚に戻していく。
そんな危なげな姿を見ると、また俺の頭の中はキミで埋まるんだ。
窓から差し込む陽射しが、時雨のネックレスに当たりキラリと光っている。
その光りのせいで、時雨の寝顔につられていつの間にか寝てしまっていた目を覚ますと、台所には空羽がいた。
「…空羽?」
完全には起きていない頭を起こしながら小さく呟く。
すると、空羽はすぐにこっちに振り返り、苦笑いを作った。
「あ…、ごめん起こしちゃった?」
「…いや、眩しくて起きた。」
俺はそう言って、立ち上がり冷蔵庫に向かった。
勿論、取り出すのはレモンティーだ。
この甘酸っぱさが俺を起こす魔法みたいに、目覚めさせてくれる。
「はい、コップ。」
当たり前のように差し出してくれる空羽。
完全に行動を見破られていたみたいだ。
少し驚きながらも、お礼を言ってコップに氷を入れていく。
「いつからいたの?」
「ついさっきから、、。でも、びっくりしたよ。帰ってきたら2人とも寝てるんだもん」
時雨に気を遣ってか小声でそう言う空羽は、テキパキと食器を片付けていく。
俺はレモンティーを一口含むと、近くにあった椅子に座った。
あの重たそうな2つに括っている栗色の髪を靡かせながら、空羽はめいっぱい背伸びして食器棚に戻していく。
そんな危なげな姿を見ると、また俺の頭の中はキミで埋まるんだ。