すべては数直線の上に+詩集
眠れなくなって何日が経っただろう…。
俺は足元をじっと見た。
地面に七本の線が引いてある。
だから俺はもう一週間寝ていないということになる。

今、俺はこれを書きながら眠れなくなってからの一週間を振り返ろうとしている。
…だが、特にこれといって思い出すべき事など何もない。
この一週間で俺がやったのは、ただ太陽が昇ると同時に地面に線を引くことだけだ。
そしてその結果、地面には七本の線が引かれた。

あとはアカリや他の仲間のことを考えていた。
ずっと座ったまま。

どうしてこんなことになってしまったのか、俺には分からない。
きっと理由などないのだろう。
なるべくしてこうなったんだ。

だから、余計なことは考えずにいよう。



ちょっと手が思うように動かなくなってきた。
書いてる文字がミミズみたいにフニャフニャに波うってるなぁ…。

まぁいいや。
別に誰かに見せるために書いてるわけじゃねぇしな。
とにかくさ、この一週間の不眠生活…。
こりゃなかなかにしんどい。
ねむりってもんはにんげんにはひつようだよな…。
そうだろ?



ふっ
てがふるえてじすらまともにかけなくなってきた

まいったな


まったく
ねむれないのは
だれのせいだよ
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