すべては数直線の上に+詩集
昨夜、テレビで流れ星のことが話題になっていた。
どうやらこの三日間ほど深夜三時くらいにキレイな流れ星が見られるということだった。
そして、そのニュースが終わった後にユキが、
「ねぇねぇ、流れ星見たいなぁ~。」
と例の甘えた声で言ってきたのだった。
それで付き合って三年の記念日の今日、流れ星を見るために町で一番高い山の上へ行くことにしたのだ。
隣を見ると、ユキはまだ寝ている。
サトシはハンドルを強く握ったまま、周りを見渡した。…真っ暗で何も見えなかった。
サトシは車を走らせながら、時間の流れのことを思った。
時間ってのはこんな風に流れていくのかと…。
つまり、昼間の移り変わる景色の中を走るようにではなく、深夜の真っ暗な中を走るように。
目で時間の流れを捉えることはできないが、それは確かに刻々と過ぎていくんだ。
サトシはそう思った。
それから30分くらい経っただろうか。
車は開けた場所に着いた。
山頂だ。
そこは駐車場になっていて、数台の車が停まっていた。
サトシやユキと同じように、彼らは流れ星を見るためにここに来たのだろうか?
サトシは車を停め、エンジンを止めたあと、ユキの肩に触れ揺すって起こした。
「寝ちゃってごめん、着いたの?」
「うん、着いたよ。俺ら以外にも人がいるよ。」
サトシはそう言って停車している他の車を指差した。
どうやらこの三日間ほど深夜三時くらいにキレイな流れ星が見られるということだった。
そして、そのニュースが終わった後にユキが、
「ねぇねぇ、流れ星見たいなぁ~。」
と例の甘えた声で言ってきたのだった。
それで付き合って三年の記念日の今日、流れ星を見るために町で一番高い山の上へ行くことにしたのだ。
隣を見ると、ユキはまだ寝ている。
サトシはハンドルを強く握ったまま、周りを見渡した。…真っ暗で何も見えなかった。
サトシは車を走らせながら、時間の流れのことを思った。
時間ってのはこんな風に流れていくのかと…。
つまり、昼間の移り変わる景色の中を走るようにではなく、深夜の真っ暗な中を走るように。
目で時間の流れを捉えることはできないが、それは確かに刻々と過ぎていくんだ。
サトシはそう思った。
それから30分くらい経っただろうか。
車は開けた場所に着いた。
山頂だ。
そこは駐車場になっていて、数台の車が停まっていた。
サトシやユキと同じように、彼らは流れ星を見るためにここに来たのだろうか?
サトシは車を停め、エンジンを止めたあと、ユキの肩に触れ揺すって起こした。
「寝ちゃってごめん、着いたの?」
「うん、着いたよ。俺ら以外にも人がいるよ。」
サトシはそう言って停車している他の車を指差した。