運命に導かれて


羽衣の表情からは緊張の色が隠せない。


「そんなに緊張するな。俺にも移るだろうが。」



実際ルカは手の震えが隠せなくなるくらいに緊張していた。



行為だけでいえばかなりの数をこなしてしまってはいるが、気持ちが伴う行為は初めてでしかも相手が初めてなら尚更だ。



「できるだけ優しくするよう善処する。」



その言葉を合図に2人は啄むようなキスをかわす。



「……ンッ。ハァ。ルカっ。」


「……羽衣。」




徐々に深くなるキスに想いをこめて2人の甘い甘い夜は更けていく。







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