運命に導かれて


「ルカ様ぁ。……んっ。」

開け放たれた大きな窓からかすかに聞こえた女性のルカを呼ぶ声。



そっと窓辺に近づいて声がした方を見下ろせば



それはいくら子どもっぽい羽衣にでも


ルカと女性がキスをしているのは一目瞭然で


羽衣は愕然となりその場に膝をついた。


「羽衣様っ。どうされたのですか?」


突然の羽衣の変化にアリーも窓辺に寄れば



羽衣の状況もすぐに理解でき


アリーはそっと窓を閉めた。







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