シャイニング・ライト
 殺してやりたかった。自分の容姿の惨めさは分かってはいる。言わずとも自分が一番

知っている。どうせ俺は格好なんて良くないし、醜く固めた様な人間さ、だからっ

て・・・俺をいじめるのか?俺の顔のせいなのかよ?

 「馬鹿言うなよ、今でも十分化け物だぜ。これ以上悪くなりようがあるかよ」

 吉川がそう言い放つ。晃は心に大きなショックを受けた。

 「吉川~ほんとの事いったら可哀想よ」また、野沢が口をはさむ。

 「伊藤ちゃんまた泣いちゃうんじゃないの、泣いちゃう?伊藤ちゃん泣いちゃう?」

 中里達が口々にからかい、暴言を吐き続ける。晃はその言葉を呆然と聞いていた。も

うどうでもいい。本気にしたら心が痛む。そうで

 なくても内に秘めた心は、取れることのないとげによって突き刺されて過ぎていてる

のだ。もうそのとげの刺さる部分も限界になってきた。

 そうしてる内に長すぎる昼休みも終わった・・・。
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