いけめんハーレム

しばらく校舎内を顔を隠しながら歩き、
首がいてぇ。

つうか、まだ校舎内に残ってたらしい女子が
めちゃめちゃうるさい。

まあ、イケメン集団だから騒がれてもおかしくないけど。
あ、1人だけ女子混ざってるからか!

いやいやただの礼央の姉ですから!!


やっと校門を出てしばらく歩くと
圭先輩に顔を上げていいとお許しがでた。

肩凝った。
くそ!マジ痛い!!
ガッチガチだし!!

首と肩をぐるんぐるんと回していると
晴がいきなり近くにあった高級そうな黒塗り外車のドアをあけて
乗り込んだ。

「な、なにしてんの!!?」

次々と車に乗り込むメンバーを見て、
あわててとめた。


「は?帰るんじゃねーのかよ?」


「いやいや!かえるよ!?帰るけど!誰の車よ!?」


「あー?俺」

晴がのん気にアイスを食べながら視線だけあたしにむけた。

くやしい!口は悪いくせして、
金持ちで、おまけにかわいいだなんて。


「早く乗れよッ!」


ぐいっと腕を引かれ、
ボキッ!なんて怪しい音があたしから聞こえたものの
なんとか、そのふかふかなシートに沈んだ。


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