純恋〜スミレ〜【完】
「あいつとは連絡取り合わないから安心しろって」


優輝はそう言うと、あたしの肩を掴んで自分の方に引き寄せた。


「機嫌直った?」


「別に機嫌悪くないし」


「そっか。ならいいけど」


あたしの顔を覗き込んで、ニッと笑う優輝。


優輝の顔が徐々にあたしに近付いてくる。


あたしはそっと目を閉じて、優輝のキスを受け入れた。

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