純恋〜スミレ〜【完】
しばらくすると、震えはおさまり、


≪ブーッブーッブーッ≫


一定のリズムを刻んで震えた携帯。


3回はメールの合図。



恐る恐る携帯のディスプレイに視線を移して、メールを開く。


『純恋を愛してる。その言葉には嘘も偽りもないから』


あたしを……愛してる?


過去形じゃなくて、現在進行形で愛してくれてるってこと?


その瞬間、目頭がカーッと熱くなって、唇が震え始めた。


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