純恋〜スミレ〜【完】
「……――あぁぁぁーーーッ!!!」
大声で叫ぶことなんて、今まで一度だってなかったのに。
達也と別れたときだって、取り乱したりしなかった。
『全然平気だし』って顔して歩けてた。
ほんの少し前までは、叶恋がワンワン声を上げて泣くのを聞いて、『恥ずかしい』なんて思ってたのに。
今のあたしは叶恋以上に手がつけられない状態。
誰にどう思われようと、この感情を止められない。
誰かにこの状況を見られたら恥ずかしいかもなんて、考える余裕もないくらいいっぱいいっぱいだから。