純恋〜スミレ〜【完】
昼食を食べて互いの買い物を済ませて外に出ると、辺りは薄暗くなっていた。


「そろそろ帰る?」


かじかむ手を擦り合わせてそう切り出した時、


「……――あ~!!叶恋じゃん!!久しぶり~!!」


背後で女の子の声がした。



振り返ると、そこには叶恋の友達らしき女の子が立っていて。


その女の子はこちらへ駆け寄ってくるなり、あたしに気付いて小さく頭を下げた。


「叶恋のお姉ちゃんですよね?こんばんは!!荒木みさっていいます!!」


「こんばんは」


「叶恋のお姉ちゃんっていつ見ても美人さんですねっ!!」


「全然、美人じゃないよ」


ニコッと愛嬌のある笑みを浮かべたみさちゃんにあたしは小さく首を横に振った。




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