疲れ切った心




「おい、何で急に居なくなったりしたんだよ。その後捕まえようとしても俺を避けるように行動して」



多分、今朝のことを言ってるんだと思う。



「2人で仲良くお話してたからでしょ?私は邪魔になるかと思って」



放課後生徒会の仕事をしていると悠斗が押し掛けてきたので笑顔を作る。



「2人が喧嘩してる」

「始めてだよね?」

「何があったんだろ~・・・・・」



生徒会のメンバーがコソコソと話している。



コソコソ話してるつもりだろうが全部聞こえてるよ?



「じゃあ何で俺を避けてたんだよ」



「それは偶然だよ?」



「これじゃあ拉致があかねぇ」



全ての答えに笑顔で答えているのに痺れを切らしたみたい。



「生徒会いつ終わるんだよ」


「資料室の掃除で終わりですけど?」


「さっさと済ませろよ」



そしてソファーに座った。



意味分かんないんですけど・・・・・・



何でそこで座るの?



帰ればいいじゃん。



婚約者と一緒に居ればいいじゃん。



「珠理先輩?掃除、行かないんですか?」



茉美ちゃんが遠慮がちに聞いてくる。



「行こっか」



茉美ちゃんに微笑み、生徒会役員全員で生徒会室を出た。



悠斗を残して__________________
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