疲れ切った心


「んっ・・・」



雨の凄い音で目が覚めた。







お腹に何か温かいものを感じた。



下を見ると胸のところに悠斗の顔があって・・・・・



悠斗の顔!?



「ちょ、悠斗!起きて!!」


「ん、もうちょっと」



お腹に感じた温かいものとは悠斗の腕だったみたいでその力が強まった。



「何がもうちょっとなのよ!!」


「・・・・スゥ・・・・」



隣からは規則正し寝息が聞こえた。



寝てるし!!



ゴン



「・・・ぃ・・・って~」


「目が覚めた?」


「もうちょっと優しい起こし方とかねぇのかよ。・・・・・・・って何で珠理の胸があんの?」


「覚えてない訳!?」


「まったく」


「抱きついて寝てたのよ!このエロ斗!!」


「あ~。だからぐっすり寝れたのか!」



何納得してんのよ・・・・



「ったく・・・。今日学校あるの?」



台風で学校があるのか無いのか分からない。
< 88 / 572 >

この作品をシェア

pagetop