疲れ切った心


「それは「もういいですよ。今更挽回しなくても」



説明しようとしたのに言葉を遮られた。



「さようなら」



珠理に終止符打たれたのがショックでその場から去っていく珠理を止められなかった。



「あのさ」



目の前で仁王立ちしている竹下。



なんだか竹下のオーラが黒く見えた。



「私言ったよね?大切にしてあげて、って」



2回目に生徒会に行った時に言われた。



「なのに何してんのよ。珠理の瞳を元に戻して。私、許さないから。折角・・・・・」



竹下の声が震え始めた。



「折角2人の時だけでも生きてる瞳を、死んだ瞳に戻して!!」



俺が珠理の瞳を元に戻した・・・・・?



「あんたに賭けてたのに。猫を被っててもちょっとは生きてる瞳をしてた!!それなのに婚約者が戻ってきたからって珠理は放置!?馬鹿にしないでよ!」



_________!



奈落の底に落とされた感じがした。



「珠理は・・・・、珠理はそこまで落ちぶれちゃいないわよ!!」




「結夢~?」



先に歩いて行った珠理が、不思議な顔で叫んできた。



「今行く~」



竹下も負けじと叫んだ。



「いい?これ以上珠理から生きてる瞳を奪わないで!!」



冷たい目で言われ、珠理の元へ走って行った。
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