チョコレートな彼
クラス内で会う司はいつもと変わりなかった。

まるで昨日あったことが、夢?

と思うくらい普通で…

「ねえ綾~昨日私、司と話したって言ったよね…」

「何ボケてんの~いったよ。チョコ欲しいって言われたんでしょ~」

やっぱり夢ではない。

「七海、決めたの?七海があげないなら、私やっぱり司にあげるし~」

英理は意外としぶとい…

決めたっていうか…私チョコ嫌いだし…司も…

「本当に考えて返事しなよ!競争率激しいのは間違いないんだから、司が選んでくれたって事は、七海がオッケー出せば、両思いってことじゃん」

でも、ちょっと待てよ…

好きって言葉っていわれたっけ?

言われてないよな~

なのに、私が悩んでるのもおかしい話で…
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