チョコレートな彼
「七海~本当に先輩にチョコあげないの?」

「うん…あげない」

「じゃあ、違うものあげたら?」

「いいよ…別に、彼氏になってもらいたいんじゃなくて、眺めてたいだけだからさ~」

友人達は、うけまくっている。

チョコレートを見て選んでる皆の顔、幸せそうだな~なんて見ながら

「気持ち悪くなりそうだから、違う所見てくる~」

と一人行動を始めた。

アクセサリーを見ていると、声をかけられた。

「七海~一人~?」

振り向くと司が立っていた。

「皆チョコレート選んでるから、ブラっとしてるだけ…」

素っ気なく答える。

「七海はチョコレートあげないのかぁ~?」

「別に、司に関係ないじゃん!」

「そういえば、お前誕生日バレンタインデーなんだって?栄太が言ってたけど…」

「それも関係なくない?」

自分でも可愛くないな~ってわかってる。

でも、本当に関係ないし~
< 9 / 29 >

この作品をシェア

pagetop