最低な恋人
昼休みの始まりを告げるチャイムがなり、鞄から出したのは寝坊してしまったからコンビニのパン。
学食で買えばいいんだけど、あいにく今日はそんな悠長なことをしてる場合ではない。
また昨日のように旧校舎へ向かう。
昨日の保健室にいって、彼が前に寝ていたベッドの周りにかかっているカーテンを開く。
「本当にきたー。」
少し驚いたような顔をして、
そのあと嬉しそうに微笑む。
「じゃあ移動しようか。」
彼の思惑が分からない以上変な行動はできない。
気を張り詰めて彼の後ろを追いかけた。