ひだまりの天使
俺の部屋がある二階からダイニングがある一階に行くと味噌汁の良い香りと


「おはよう、お寝坊さん」

という皮肉じみた声が出迎えてくれた。


「……おはよう………ございます…」

慣れない敬語で挨拶すると、その人はフッと笑って目玉焼きを飲み込んだ。


「今ご飯よそりますね」

女子高生――日向がしゃもじを持ちながら炊飯器へと向かう。


俺は椅子に座ると小さく欠伸をした。
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