掲示板のすみっこで



「……ごめんなさい、」


高校生活最後の行事と言える卒業式終了後、各々が別れを惜しみながら会話を交わし合っている


そんな集団から離れた校舎の陰で、俺は同じクラスの女子に告白して、フラれていた




「桑井くん、ほんとにごめんなさい……」

「そんな……そんなこと、ないから、こっちこそ、ごめんなさい…」



目の前の彼女は申し訳なさそうに何回も頭を下げるけど、ほんとはこうなることをわかっていた


だって、浅川には彼氏がいるから


それでも俺は好きだと伝えた


結果なんて目に見えてるのにした告白



やめるべきだった、かな


やっぱり、変わるなんてこと


簡単にできないのかな
















「お前、聞いてんのかよ!!」


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