わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
「どんなこと・・・言ってたの・・・?」

わたしはおずおずとたずねた。



「美沙は、子供ができたら結婚しようっていうおれの言葉を信じたアホな女だって・・・。金を貸してくれる都合のいい女だって・・・。

顔がかわいいから付き合ってたけど、そろそろ飽きてきたから、他の女でもナンパしようかって・・・。」




美沙の言葉に、わたしは愕然とした。


まさか美沙が、そんなひどい目に合っていたなんて・・・。




「あたしは彼氏と別れることにした。愛されてると信じていたのに・・・。あたしはただの都合のいい女だったんだって知って、とにかくショックだった・・・。

赤ちゃんを産むかどうかは、ものすごく悩んだよ。あんなひどいことした彼氏の子供を愛せるのかなって、心配になった・・・。産んでも、赤ちゃんを幸せにできないんじゃないかって思った・・・。

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