わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
「赤ちゃんを育てる自信は?」



「自信はあるとは言えないけど・・・、でも努力して、絶対に育ててみせる。」



「なら、産んで育てる覚悟はあるんだね。」

梓はわたしの目を見つめて言った。



「うん。」

わたしは大きくうなずいた。



「由衣、相手は誰なの・・・?」

美里はわたしにたずねた。



「晃司くん・・・。」

わたしは答えた。




美里と梓は顔を見合わせた。


少し驚いている様子だった。


晃司くんと付き合っていることは、高校の友達には話していなかったから、無理もないだろうけど。



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